豊中市 園田 歯科 いちかわ歯科医院 小児歯科 矯正歯科 審美歯科
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今月の歯科情報



since 2006.7
第八回  痛くない削り方。歯医者は医者か?職人か?

  新学期が始まりますね。ここ利倉西でも桜が咲き始めたようです。今年は暖冬で、なにか知らないうちに春になったというかんじですが、この季節、なんとなくウキウキするのは私だけではないでしょう。

  さて、みなさんはどんな歯医者さんに診てほしいですか?上手な先生、やさしい先生、頭のいい先生、肩書きの立派な先生、かっこいい先生・・・。そのお答えと実際あなたが選んでいる基準は合致していますか?そこに何を求めますか?

  今回のテーマですが、患者さん自身が歯医者に求めているもの何か、それはつまり医者的要素なのか、職人的要素なのかということです。「そんなの、痛くなくて噛めるようにしてくれたらそれでいいよ。」とおっしゃる方にはどうでもいいことでしょうが、時々おられるそうでない方は少々お付き合い下さい。私が思うに、歯医者が医者か職人かというのは、診断重視か施術重視かということです。もちろんどちらが欠けても成り立ちませんし、どちらが重要かというのもナンセンスな話です。それでもあえていうなら、私は診断重視派です。つまり歯医者は医者だと思っています。なぜ痛いのか?痛くなったのか?また痛みをとるにあたってのいくつかの選択肢の中でどれがそのケースでベストなのか・・・、考えて判断するのが医者の値打ちだと思っています。それに痛いから抜く、ではなく、痛いけど、抜かないで治すのが、歯医者だと私は思っています。すべてのケースにはあてはまりませんが残せるか残せないかのぎりぎりのところでのせめぎ合いを制して一本の歯や神経が残せた時の達成感は結構いいものですよ。なんて思うのはかなり私がマニアックなのかもしれませんが。以前同級生に、そんなことをしても時間もかかるし、成功の保証も無い、患者が苦痛なだけだといわれたことがあります。それも一理あるとは思いますが性格上なかなかそうはできないですよ。○○先生。

  痛みや違和感があるのには、必ず原因があるのです。ですから、理論的になぜ痛いかがわからないと痛みをとるにも的確な判断ができないわけです。そう考えると私としては自分が患者になった時、ある程度勉強されている先生には診てほしいですかね。特に難治症例の場合はなおさらです。余談ですが私の妻は最近手荒れがひどく、いい皮膚科を探しています。今迄数件回っているのですがどこも彼女の納得のいく処置、内容ではないようで、少し遠くまで足をのばすようになりました。医者と歯医者では少し違いますがこんなケースにであった時に差がでるのでしょうかねえ。ですから痛くない削り方も方も、上手な麻酔の仕方も、考えてやれば考えないよりいくらかましなはずなのです。しかしこんなこというと、頭でっかちな口先男のように思われるかもしれませんね。何せ臨床レベルでは治らなければ意味が無いのですから。学生時代、大学に咬合理論で有名な教授がおられました。今でも時々テレビなどでお見かけします。しかし、ある臨床の最前線で活躍されている先生がこの教授のことを酷評しておられました。

「理論がしっかりしていても、治せないなら意味が無い。あの先生には治せない」と。もちろんその先生も理論はよく勉強されており、わけもわからず吠えているわけではありません。彼は教授でもなければ学位(博士号)もありません。しかしもし私が治療してもらうなら、この学位のない先生です。ただこれは彼が削るのが上手だとか詰めるのが上手だとかいう次元の問題ではありません。臨床レベルでは治せなければ意味が無いのです。治らないから大学病院にいってもらい治る患者さんもいれば、大学病院に何年も通っているのに治らない患者さんが街の開業医にかかりだしてみるみるうちによくなったというケースもあります。極端な言い方をすればなんやかんややっているうちに治ったなんてラッキーなケースもあります。当院でも一回でスパッと症状が改善し、大変喜んでいただいているケースもあれば、なかなか治らないケースもあります。それでも私は診断重視派ですから今後もそちらのほうで治癒率を上げていきたいと思っています。

 

 

 

 

 
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