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暖かくなってきましたよね。新緑の季節になりました。今日からまたガソリンが値上げになるようでGW中はできるだけガソリンを使わないでおこう、んんん、これってエコ?なんて思う今日この頃ですが、このガソリン値上げ決して我々にとっても他人事ではありません。テレビでころころかわる制度や環境についていけずに廃業を余儀なくされるGSがあると報道されていましたが歯科業界にもまもなく訪れるレセプトオンライン化の波と重なって見えたのはわたしだけではないのではないかと思います。
さてこの季節、木々が緑においしげり、草木が根付くということで今回は根っこの治療の話です。最近楽天野村監督のぼやきのようになってきましたが、根っこの治療のことを「歯内療法」といいますが、この歯内療法、「しない療法」「しない良法」などと揶揄されます。大きな虫歯で神経をとった場合、たいてい痛みは止まります。その時点でこられなくなってしまう患者さんが時々おられます。このコラムを読んでおられる方にそういった方がいないことを祈りますがまさに自殺行為です。
根っこの治療は大きく分けて「抜髄」と「感染根管治療」に分けられます。平たく分かり易くいうと虫歯で痛い神経をとるのが抜髄、抜髄後何年かしての根っこの再治療が感染根管治療といったところでしょうか。患者さんにとっては痛さの違いまではわかりにくいでしょうからどちらでも同じなのかもしれませんが。
虫歯の進行、いや歯の寿命は
虫歯→詰める→→→→抜髄→かぶせる→→→→→感染根管治療→かぶせる→抜歯
となって歯がなくなっていくわけです。上記の→→→→→は時間が経ってまた悪くなるといったところでしょうか。我々はこの流れをいかに断ち切るか、または食い止めるかといった戦いを日夜繰り広げているといっても過言ではないかと思います。ですからそれぞれのステップで次の段階に進まなくすることが重要です。勿論虫歯に罹患しないようにするのが一番大事なのですがね。特に今回は抜髄時に感染根管にならないようにしなければならないことを言いたいのですが現実問題これが難しいわけです。基本は根管内を無菌状態にすることが第一歩なのですが、厳密にいうと唾液がはいってもだめ、仮どめの間にリーク(もれ)があってもだめ、勿論器具も滅菌されていないとだめということになるわけで、難易度AAAです。またそれを手助けするラバーダムという装置があるのですが、その保険点数も今回の保険改正でなくなってしまいました。まあその理由はやむをえないなと思えるところもあるのですが・・・。最初にも述べましたが根っこの治療は「しない療法」といいますが、今の保険の制度ではこの根っこの治療に時間をかけるほど不採算になるように出来ています。もっというと神経をとってさっさと根っこの治療を終わらせてかぶせにするのが一番儲かるように出来ているのです。まさに保険制度主導でしない療法を推進しているかのようです。教科書的にはきっちりしっかり根管治療をやりなさいよ、というのでしょうがなにせみえないところでの処置になるのできっちり出来ているかどうかの判断は難しいところです。それに痛みが止まった患者さんにしてみれば、速く上物を作って終わってほしい気持ちもわからないではありませんし実際そういう風におっしゃる方もおられます。大変地味な作業ですし、数字にも表れにくいのですが、ここが重要であることを理解していただきたく思います。
ただ日本全国津々浦々さがせば、この「しない療法」を「する」スペシャリストと呼ばれる先生方がおられまして、そんな先生に根っこの治療をしてもらったら凄いチャージで中には一根管○万円なんて専門の先生もおられます。奥歯なんかは3根管で土台、上物をいれたらインプラントとかわりません。インプラントが広く市民権を得つつある昨今においてそこまで天然歯に拘れればドクター、患者さん供に脱帽ものです。やはり噛んだ食感は天然歯が何ものにもかえがたいというのは純然たる事実なのです。歯内療法も本来はそれだけの値打ちのあるものなのですが、現行の制度の中での評価は残念でなりません。勿論術者の技量の問題もあるので一概には言えないのかもしれませんがね。
巷では、メーデーを前に休みたいならやめろとか、長寿医療制度での高齢者ははよう死ねみたいな厳しく切ない様相を呈しておりますが私自身できる事からこつこつと(古う〜)やっていきたいと思います。
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