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後期高齢者医療制度の問題点が次々に噴出する中、ついに廃止論まで叫ばれているようですが、船場吉兆は廃業してしまいましたね。そんな高級料亭に縁のない私は先日、家族でお寿司屋さんにいってきました。100円均一でない廻るお寿司屋さんでしたが流石に値段が倍以上する値打ちってありますよね。美味しかったです。同じ名前のお寿司でも内容は大違い、というか魚自体が違うのかなとさえ感じました。最近「くえ」と「あぶらぼうず」の違いをテレビで見たばかりでしたので余計にそう思ったのかもわかりませんが違いのわかる男でない私ですらそう思いました。くえは幻の高級魚と呼ばれキロ10000円、一方あぶらぼうずはキロ1000円程度だそうですが歯医者の世界でも保険の前装冠(前歯のかぶせ)が3割負担で1万円、自費のセラミックのかぶせが10万円というのとダブって見えたのは私だけでしょうか?まあ保険の前歯をセラミックだと偽って売るような方は流石におられないと思いますが・・・。
さてさて、コラムについてですが先日またまたご指摘を頂きました。 「ありふれた内容は他のホームページを見たらわかるから、もっとおもしろいことかけ、たとえば歯科業界の裏事情とか。」みたいな物なのですが裏事情って・・・・、どこぞの料亭のように使い回ししてるとか・・・ですか?別にセンセーショナルで気をてらったことで目を引こうといった意図はあまりないのですが原点に戻って読者の患者の皆様からの疑問、質問に答えるようにした方がいいのかなと思っていますが、だいたいこの手の話で面白い話は下世話な話になってしまいがちです。まあせっかくですので今回はそんな話を気楽にいきましょう。
先日自費のかぶせで「 先生、まけて! 」 と言われました。
「前の歯医者では○万円やったよ。」ではそちらでして頂いて下さい、ということなのですが自由診療の値段なんてものは「自由だ!」なのです。メタルボンド イズ フリーダム♪例えばメタルボンド、これは自費の歯の代表格で金属にセラミック(陶器)を焼付けてつくります。この辺りの相場としては7〜10万円といったところでしょうか。しかしこれが梅田や難波のど真ん中に行けば12万円くらいはするでしょうか。では高いメタルボンドは本当にそれだけの値打ちがあるのでしょうか?通常値段の違いは、内容の違いに反映されているものなのですが、家賃や広告費といったそれ以外の要素も当然反映されます。これはハウスメーカーと地場の工務店、資生堂やカネボウの化粧品とアムウェイやニュースキンの化粧品との違いにも似ています。話を戻しますが、大雑把にこのメタルボンドというかぶせ、主にかかる経費は金属の料金とセラミックを焼く技工士さんの技術料です。 いい金属を使って高い技工士さんが作れば当然高いですし、安物の金属を使って安い技工士さんが作れば安いのです。値段にして前者と後者は倍ほど違います。しかしながら当然出来ばえは違いますし、数年後の経時的変化も異なります。もっと言えばわれわれ歯科医師がどれだけきれいに、技工士さんの作りやすいように、また色を出しやすいように削って、正確な材料で型どりするかによって「大きく異なる」わけです。そうそう、この「大きく異なる」ですがどの程度なのでしょうか?素人の患者さんにはくえとアブラボウズの違い同様にわかりません。だからこそ値段しか見えないのかもしれませんね。
そしてここからは私の個人的な感想ですが、この世界、つまり歯科の業界には相対評価なるものはありません。受験生の模試の全国何位とかゴルフの賞金ランキングとかF1の1分何秒とか客観的に判断できるものがないわけです。別にそんなものは必要ないのですがだからこそ、自分がどの程度なのか客観的に判断することが難しく、俺って結構いけてるなんて思うケースも少なからずあると思われます。例えば私と他の先生、どちらが上手かなんてわ かりません。技工士さんも然りです。勿論明らかに差がある場合は別ですが。ですからせめて明らかにわかる金属(材料)などは値段に見合ういいものを使うようにすべきだと思います。ここは天下の吉兆だから○万円は当たり前、といって二度焼きの鮎やら使い回しのごぼう巻きが出てくるのでは頂けません。例えてみるならこの俺様が削るから12万円でも安いくらいや、なんてな感じですかね。これではあまりにお粗末です。
♪♪ でも、私も残りの人生、せめてくえとアブラボウズの違いくらいはわかる男になれるようにがんばリたいと思いますぅぅぅぅぅ〜♪、センキュー。
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